---UKシリーズ続きます。
ロンドン郊外のハムステッドにあるケンウッドハウスへフェルメールの絵を見に行きました。ケンウッドハウスは、ハムステッドヒースという広大な公園の中、伯爵の邸宅を改修した庭園美術館で、映画「ノッティングヒルの恋人」のラストシーンにも使われた場所らしいです。 そして世界にわずか30数点といわれるフェルメール作品、去年はずいぶんと日本にやってきましたが、どこの美術館も混雑していてゆっくりと堪能できませんでしたね。特に「真珠の耳飾の少女」はね、動物園のパンダを見るかのように行列になって絵の前を通り過ぎるだけ、、、少しでも立ち止まろうもんなら「立ち止まらないでください!」って注意されました。しょうがないから後ろのほうから立ち見したら、見えるのは前に立ってる人たちの頭だけでした。。フェルメールの絵は第一印象が強いというよりも、じわじわとくるタイプなので、ゆっくりじっくり大事に見たいものです。 さてさて、ケンウッドハウスへ行くにはロンドン中心部から地下鉄でArchwayまたはGolders Greenまで行って、そこから210番のバスに乗ります。どちらもトータルで30分から40分で到着します。 バスを降りた瞬間に感じる自然の森の香り。そして寒い。 ケンウッドハウスはこっち。 ・・・誰もいない・・・。 木陰からブロンテ姉妹の小説に出てきそうな目つきの悪い男が現れる予感。 と思ったら、現れたのはワンコ連れの奥様たちでした。 ワンコかわいい!! そしてこの時どこからともなく現れた(?)日本人女性に"Could you take a picture?"と英語で話しかけられました。あたしゃ日本人だよ! まあね~海外の街を歩いてる東アジアの人たちの国籍を見分けるのはかなり至難の業のように思えます。中国人から中国語で話しかけられることもあります^^;。 そして目的地のケンウッドハウスへ到着! 人気のないヒースに立つ優雅な大邸宅、絵になる風景です。 入口は裏側。こっちは普通の建物に見えますね。。 さて、肝心の内部はやっぱり写真撮影不可。 来る前はさぞかし広いのだろうと思っていましたが、中に入ってみたらひとつひとつの部屋は意外にも小さくて居心地の良い別荘と言う感じ。そしてその部屋の雰囲気に相応しい絵画が並べられています。お目あてのフェルメール以外にも、レンブラント、17世紀のフランドル・オランダ絵画や19世紀のイギリス絵画を見ることができます。豪華なライブラリーも素晴らしかった、、「魔法の本」とか、、探せば出てきそうな魅惑のライブラリー! そして最後に、フェルメール「ギターを弾く女」。 おなじみの「真珠の耳飾の少女」や「牛乳を注ぐ女」とは趣がまったく違う作品ですね。 細部の仕上げがラフで、↑↑のような作品と比べるとあんまり人気がないようですが、素朴な優しさが伝わってくる素敵な作品です。絵の中心が向って左側におかれていること、少女の腕が画面からわずかにはみ出してカットされていること等、当時の絵画としてはすごく斬新で面白いです。少女の表情も自然体で可愛らしい。 この少女はフェルメールの娘さんだったそうで、フェルメールの死後も奥さんが最後まで手放そうとしなかった作品だと言われています。 ケンウッドハウスには他のお客さんも何人かいましたが、フェルメールのある部屋はほとんど貸切状態でゆっくりと楽しめました。 なんともいえない贅沢気分・・これで入館料は無料ですから、素晴らしい。 あとはここに住んでダイニングルームで毎日クリームティーをいただきたいものです。 帰りがけに出会いました。これ、、日本中のどこへ行っても見る気がしますが、ロンドンのこんなところで見るとは思いもしませんでしたよ・・・不思議です。。
by carlee_trastevere
| 2013-05-05 01:35
| イギリス
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