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聖母との再会

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             Santa Maria Gloriosa di Frari

サンタ・マリア・グロリオーザ・ディ・フラーリ教会。通称、フラーリ。14世紀前半ごろ完成した典型的なヴェネツィアン・ゴシックスタイルの教会。
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数あるヴェネツィアの教会の中でもかなり大きく、全長102メートル、幅32メートル、鐘楼の高さは70メートル。大きすぎて、どういうアングルで写真をとっていいかわからないのが辛い。
それでも、何と言うか、、その大きさに圧倒されるような感じはありません。
ちょっとピンクがかった明るいレンガの色と、控えめに使った白いラインのおかげでしょうか。
けっこうエレガントです。

大好きなこの教会。一番の目的はと言うと~・・・・・
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ヴェネツィア絵画の巨匠・ティツィアーノの作品「聖母被昇天」
初めてのイタリア、初めてのヴェネツィアだった5年前、この街のことも、美術のことも中途半端なことしか知らないままにここに来て、(今も半端には変わりないけど・・)思いがけず心を突き動かされたのが、この作品。「わーーーすごいーーー」と、1時間くらいこの絵の前に座っていました。それからもずっと忘れられなくてですね、5年たってやっと戻ってこれました。嬉しい~!!!!

聖母の肉体と魂が、輝く光の中で大勢の天使たちよって天に昇っていく場面を描いた「聖母被昇天」。若き巨匠がはじめて公的な注文を受けた作品です。絵の上でまさに聖母が天に向かって引き上げられていくような臨場感、弟子たちの驚きの声や天上の豊かな歌声が、本当に聞こえてくるみたい。それから燃えるような大胆な色使い。。いつ見ても、すごいなーー。
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ここまで盛り上げちゃうと、逆にまとまりがなくなってバランスが崩れちゃいそうなもんだけど、聖母の衣と地上にいる弟子の衣の色を合わせて三角形を作って安定感を出しているのと、神が待つ天井の向かって右側から、緩やかなS字で全体の動きが繋がってるので、バラバラに見えない。色彩と構図のバランスがきちんと取られたルネサンスらしい絵ですね。やっぱり、ルネサンス好きだなー、と実感。
さて、16世紀のヴェネツィア人も感動したらしく、この作品の大成功によってティツィアーノは、ヴェネツィアでの地位を不動のものにすると共に、ヴェネツィア絵画の名声を国際的にも広めることとなったのでした。歴代の神聖ローマ皇帝さまはヴェネツィア絵画を買い漁り、おかげでヨーロッパ中の美術館でティツィアーノをはじめとしたヴェネツィア絵画を沢山見ることができますが、ヴェネツィアで観るヴェネツィア派は、やっぱり違う。他のどの国・街の美術館でみるよりも生き生きと魅力的にみえる。どこが違うか?、、説明できないんですけどね。

ちなみに、
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巨匠はここに眠っています。
by carlee_trastevere | 2011-02-14 02:04 | イタリア

牛に願いを

ミラーノ気分をもう少し。
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ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガレリアは、19世紀の終わりに完成した巨大なアーケード。
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ガラスのドーム型の天井から明るい光が差し込んで、きれいでしょ。壁面には4つの優雅なフレスコ画が描かれていて、それぞれヨーロッパ、アフリカ、アジア、アメリカの4大陸を表現しているらしい。写真は、どれだろう?忘れました。さておき、広々と開放的で、混雑しててもあんまり気にならないので、時間とお金をたっぷりかけて歩けたら楽しいわよね。このときはどちらとも無かった~残念~。

さて、この通路の途中にある、
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雄牛の床モザイクを素通りするなかれ。
この局部にかかとを乗せて1回転すると、幸せになれると言われているのです。
もちろん、やっておきました。
ご利益あったかどうかは不明ですが。
by carlee_trastevere | 2011-02-12 01:56 | イタリア

カルチョ!

サッカー日本代表の長友選手が、セリエAの強豪、インテルミラノに移籍してお見事試合デビューを飾ったのを記念して、本日は2006年のカルチョ観戦記inミラノを。

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ジャジャーン!行ってきたのは長友選手のいるインテルのホームスタジアムであり、同じくミラノにホームを置くもうひとつのビッグクラブ、ACミランのホームスタジアムでもある、サンシーロ。(別名ジュゼッペ・メアッツァとも言う。)なんと、この日は両チームが激突する試合、「ミラノダービー」で、ミラノのサッカーファンだけじゃなくて、世界が注目する伝統の一戦なのです。ま、セリエAの地位がプレミアやリーガ・エスパニョーラに比べてちょいちょい低くなってきてる最近はそうでもないかもしれないけれどね。

このミラノダービーの観戦がよほど嬉しかったのか、ホテルのフロントのおじさんに「今日ミラノダービー観に行くの!」と話したところ、「え、どっちが好きなの?インテル?ミラン?」と、真顔で問い詰められて、「・・・ミラン、かな」と答えたら、「・・日本へ帰れ~!!!」と手でシッシッとやられてしまった。このおっさんインテルファンかよ。。
そしたら同僚のおじさんが飛んできて「おいおいお前何言ってんだ。インテルのファンはこれだから駄目だよ。」「シニョリーナ、ようこそミラノへ~」と抱擁、抱擁、そして抱擁。このおっさんはミラノファンかよ。
いやね、KAKAもいるしどちらかと言えばミランなだけなんだけど、って、、2人ともまだケンカしてる~サッカーでいい年のオッサンたちがケンカするなんて、すごいイタリアっぽーーい!!!イタリアに来たんだーーー!!!やったーーー!!
って、思ったもんです。

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さて、試合開始。
写真ではスタジアムの地響きのような声援をお伝えできないのが残念です。本当に、日本のJリーグや代表の試合では感じられない雰囲気。試合の90分間、興奮と熱狂、怒号と歓声と落胆と、9万人以上の人たちの色んなエネルギーが渦巻いて、私はすっかりそれに飲み込まれてしまって、(しょぼい)、ずっと硬直してました。肝心の試合内容は真っ白です!
(写真の下にうつっているのは前の人の頭です。)
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ハーフタイムにお約束の発炎筒。実は中学生の時からセリエAを生観戦して発炎筒を見るのが夢だった!でも、夢が叶ったその時、いまだ身体は硬直ちゅう。(しょぼい)
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後半20分過ぎにホームチームのACミランがゴール!
このゴールだけはよくおぼえていて、ボールが弧を描いてゴールネットを揺らす瞬間、なんだか自分の身体がすこしだけ浮き上がった??ような感覚がありました。その直後、耳をつんざくスタジアムの歓声というか轟音。うわー恐るべしサンシーロ!
(写真はそのゴールシーンではありません)
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このままミランが1点を守りきって、1-0で試合終了~。
イタリアのサッカーには守備重視の伝統があって、この1-0が黄金のスコアらしい。
攻撃的なほうが面白いんだけどねーー。でも、そこは勝負の世界ですから、勝利が第一。
確実に守って勝つのがカルチョの伝統なんです。
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硬直した身体も今さらほぐれて、ちょうどいい疲労感と高揚感と一緒にスタジアムをあとに。
帰り道にスタジアムのほうを振り返って、「あ、ここ、また絶対来よう!」って思った瞬間。
・・2011年今現在、再訪してないわけですが、次は長友選手の世界一の左サイドバックを硬直しないで楽しく見たいなー。
by carlee_trastevere | 2011-02-10 01:57 | イタリア