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カテゴリ:イタリア( 37 )

モデナ悠々滞在記 その7〜はや歩きフェッラーラ

学校のアクティビティで、フェッラーラへ連れて行ってもらいました。

みんなでバスで行ったのですが、若者たちのテンションが高すぎて妙齢女子には堪えました。
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さて、一行を迎えてくれたのは誉れ高きエステ家の居城・エステンセ城。
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メディチ家の現世的、享楽的な統治を糾弾してフィレンツェ・ルネサンスを終焉に至らしめることとなった、ジローラモ・サヴォナローラの肖像。フェッラーラ出身なのです。
「フィレンツェよ、悔い改めよ!!!」
殺気立った表情に恐怖を煽られます。
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広場になぜか大砲。
当主のアルフォンソが大砲の専門家だったからでしょうか。
ちなみに、姉はマントヴァに嫁いだイザベラです。
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そして、豪華な衣装に身を包んで階段を上がる女性。なにかの撮影だったようです。
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カテドラーレ。
イタリアでは大抵が『ドゥオモ』ですが、この街では『カテドラーレ』と呼ばれていて面白い。
建設されたのは12世紀前半と、とても古く、ファサードはロマネスクとゴシックが混在していますね。
豪華で繊細で、宝石箱みたい!
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カテドラーレと隣り合わせに柱廊が続いています。中にはお店が所狭しと並んでいました。

ここで早くも団体行動に飽きた若者達が脱落して、何かを叫びながら何処かへ走り去って行きました。


・・・ついて行けん・・・



ほっとけ。



と、引率の先生が言うままに、カテドラーレ内に入場。
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内部は後年の火災のため修復されたようで、バロック様式になっていました。
一つ一つ、丁寧に見ていきたかったけれど、悲しいかな団体行動。見学わずか5分間でした〜〜。
短すぎる!!!
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しばし散策。
ハイブランドとまではいかないけれど、ちょっとこなれたアパレルショップもあって、なかなか楽しい。
歩いている間に、ジェラート屋前を占領するはぐれていった若者たちを発見。
もー戻って来い〜
と先生に論されて再び合流。
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前を歩いている学校の友達、、もう母国に戻った人、今もモデナで学校に通い続けている人、皆様々ですが、元気
だといいなあ〜〜。
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印象派の絵画に登場しそうな遊歩道。
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そして、ルネサンス期に築かれた、フェッラーラの街をぐるりと囲む城壁。
約9kmにも及ぶそうです。

なんと、我らがご一行様のフェッラーラ観光はこれにて終了!!
正味たったの1時間半、、、、!!

ディアマンテ宮やスキファノイア宮など、他にも沢山見所のある街なので、たったの1時間半とはなんとも消化不良。。

次回チャンスをつくって必ず再訪しようと思います!
by carlee_trastevere | 2015-02-05 17:50 | イタリア

モデナ悠々滞在記 その6〜煌めくバルサミコ

モデナ出身の友達ビアの家族にバルサミコ酢工場へ連れて行ってもらいました。

ビアの家族は全員スタイル抜群の美男美女(ビアを含め)で、自分との差を考えると一緒に歩いていて物凄く恥ずかしかったです´д` ;。。
私、身長150センチないのでね。。

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1871年創業のLEONARDI
四代に渡って経営されていて、原料の葡萄作りからボトル詰め、販売までを一貫して行っています。各工程で個々の状態に合わせたきめ細かいケアが出来ますし、余計なコストもかからないので、最高の品質を保つことができるそうです。

世代から世代へ、手から手へ、大切に守り受け継がれてきた最高のバルサミコ、なんと!!なんと!!!ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚の時のお食事にも使われたそうです! 結婚後には工場の見学にも訪れたようで、写真が飾られていました。
会社のデスクに夫妻のマグネットを貼るほど2人のファンなので^^;、無駄にテンションが上がりました!!

そんな権威あるバルサミコ工場でしたが、スタッフの方々はみんな親切でフレンドリーでした。異色の日本人が近くに住む一家に連れられて来たのが珍しかったのか、いつもより張り切ってアテンドしてくれたみたいです。
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張り切ったオバちゃまが試飲させてくれたのは、100年熟成のバルサミコ!!!ひゃ、ひゃくねん〜。。
言わずもがな、濃厚で複雑で美味しいのですが、あまりの濃さに眩暈がして、胸が焼けるように熱くなりました^^;。
余分な添加物一切無し!自然の100年のパワーに圧倒されました〜!
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すっかり覚醒したところで、いろいろと飲み比べ。3年ものから始まり、トリュフ風味などの変わり種も含めて10種類ちかく比べてみました。最後の方はもう鼻血吹き出す寸前!
結局、普段使いしやすい15年もの1本と5年ものを数本買いました。
もったいなくてチビチビといただいてます。
今度バニラアイスに垂らして食べてみよう!

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モデナ旧市街に戻ってから、濃すぎるバルサミコ過剰摂取で火照った心身をクールダウンさせようと、K2(カッパ ドゥエ)でジェラートを。

結局、ここも濃くてクラクラ〜^^;。 
特にピスタチオ。体幹にくる濃さですな。


イタリアの大地の力強さ。
それを存分に活かすイタリア人の魂と知恵。
改めて感服させられた一日でした。







by carlee_trastevere | 2015-01-22 19:10 | イタリア

モデナ悠々滞在記 その5 〜世界に誇る名産はこうして作られる

語学学校ではレッスン以外にも課外活動があり、パルミジャーノレッジャーノチーズの工場見学へ行ってきました。
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朝早かったもので、まだ寝ながら歩いている状態〜〜。
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でも、工場内に入ってしまえば、チーズ独特の臭いに否応なく目が覚める。。

く、くさ〜〜。
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工場のおじさんが、インカムを使いながら気合いばっちりでチーズの製造過程やグラナパダーノとの違いを説明してくれました。
あまりよく理解できなかったけど^^;、パルミジャーノレッジャーノは牛の飼料から品質管理までとても厳しく規定されているそうです。
ほう、一時期日本では、産地偽装がだいぶ問題になっていましたけど、イタリアではどうなのでしょうか?規制の網をかいくぐって偽装することは無いのかな?

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疑問はさて置き、テキパキとあっと言う間にチーズを成型する職人さんたち。以前見学したカンパーニャ州のモッツァレラチーズ工場でも、ものすごい速さで作られていたのを思い出しました。
イタリア人と言えば、仕事中もお喋りしているイメージありますが、(店のお姉さんとか、、)テキパキ、黙々と仕事をこなす人達もちゃんと居ますよね。
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熟成されているチーズの大群!
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最後に熟成期間ごとにチーズをたんまり試食して、24ヶ月のものを3パック購入しました。さすが工場直売なのでリーズナブルでした。もっといっぱい買ってくれば良かったかな。
日本では円安の影響で値上がりしていて、なかなか気軽に買えないですからね。

大事に大事に、職人さん達の姿を思いだしながら、頂いています。
by carlee_trastevere | 2015-01-19 23:47 | イタリア

モデナ悠々滞在記 その4 〜語学学校のこと

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今回の旅で新鮮だったのは、なんといっても語学学校へ通ったこと。
20歳の時(かなり昔〜)にダブリンで通って以来です。

ホテルやBBに泊まって、朝から晩まで美術館や教会を巡ってばかりの旅にも少し飽きてきたし、
色々な出会いもありそうで新鮮ですよね。
それに、ひとり旅で使うイタリア語なんて限られてしまいますから、イタリア語力向上のためにも、たまには集中して勉強する環境に身を置いてみたかったのです。
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私が通ったのは『ROMANICA』という旧市街にある学校。
フィレンツェやローマのような大都市よりも少ないとはいえ、日本人の生徒さんの受け入れは多いと聞いていましたが、行ってみたら日本人は見当たらず~。
その代わり、私が在籍した週は特別に生徒さんが多かったみたいで、ひとクラス9人という比較的大クラスでした。
日本人1名(私)、ニュージーランド人1名、アメリカ人1名、ボリビア人1名、 オーストリア人 1名、スペイン人 1名、ドイツ人1名、チェコ人1名、シンガポール人 1名 の多国籍構成!

みんな国籍が違うので、グループワークの時などは国々の習慣の違いなどで盛り上がって楽しかったです。
隣の席に座っていたボリビア人の男の子(17歳)は、小学校の時に日本語習ったことがあるらしく、私がつい日本語で「あ~そうそう」とか「そっか~」と口にしてしまうと、「はは、そうそう」とちゃんと返してくれましたし、先生の言葉が聞き取れないときは日本語で教えてくれたりもしました。
「Ha detto "maiale"! cioe, ブタ!」だって。 少年よ、ありがとう。

事前のペーパーテストでクラス分けがされているものの、クラスについていくのはやはり大変でした。
文法の正しさ二の次で、みんなよく喋る喋る。当然ながらスペイン語が母国語の人たちは特に。
アメリカ人の女の子はおじいさんとおばあさんがイタリア人なのでイタリア語は簡単。
対してこの日本人は萎縮するばかりで積極的に発言は出来なかったのですが、先生は「あなたはよく頑張ってるわ!」と励ましてくれて お優しい方でした~。
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たったの5日間でこの学校の良し悪しを断じることはできませんし、飛躍的に語学力が向上したわけではありませんが、良い先生、良い友達に出会えて良い経験になりました。
また機会があったら、他の街でも語学学校に通ってみたいな~と思います。
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学校の近くにあるGELATERIA POMPOSAのジェラート。濃厚で鼻血でそうでした!
by carlee_trastevere | 2015-01-15 16:46 | イタリア

モデナ悠々滞在記 その3 〜いつかは行きたいお店

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OSTERIA FRANCESCANA

ミシュランガイドで三つ星、ワールドベストレストラン50では第3位に選ばれたモデナが誇るリストランテ。
ERMESと双璧をなすモデナの象徴ですかね。
シェフのMASSIMO BOTTURA氏による地元の食材をふんだんに使った独創的かつ革新的な料理はまるでマジックだそうです。

それは是非とも自分の舌で確かめたいのですが、当然ながらお値段が非常に張るので断念。後妻ビジネスでも始めないと無理ですね^^;^^;。。。
知っているモデナの方々も「一度は経験として行ってみたいけど、、(高い)、、」と言っていました。
知り合いの知り合いが行った!という伝え聞きによれば、料理は言うまでもなく感動的に美味しく、MASSIMO氏はじめスタッフの方々はスマートに温かくもてなしてくれるとか。
やはり、おもてなしは大事です。

それから、MASSIMO氏の右腕として長年厨房を仕切っていたスーシェフは我らが日本人!一昨年退職し、ここでの経験を糧にミラノで近々独立開業だそうです。こうやって世界を舞台に頑張っている日本人を見ると、誇りに思うし励みになりますね。

私も、毎日をもう少し頑張ろう、、、、、

かな。

by carlee_trastevere | 2015-01-14 11:40 | イタリア

モデナ悠々滞在記 その2 〜また会いたいERMESさん

美食の街モデナにあって、誰もが口を揃えてお勧めしてくれるTRATTORIA ERMES。
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ブレててすみません´д` ;。
美味しい、安い、そんなことを通り越して、もはやモデナの街の象徴的存在のようです。

日曜日を除いて毎日お昼だけの営業とのことで、語学学校の授業の後急いで駆けつけましたが、既に席は満杯で、私の前にも数人が待っていました。
30分以上待ってやっと着席。
他のお客さん達と相席でした。小さなお店で大人気のここERMESでは、相席は普通のことのようです。

決まったメニューは無く、毎日プリモ、セコンドそれぞれ2〜3種類ずつあるのですが、それを店主のERMESさんがお客さんに口頭で伝える仕組みになっています。
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とにかく店主のERMESさんが猛烈にエネルギッシュ!!80歳をとっくに過ぎているものの、モデナ弁全開で元気良くお店を取り仕切っています。食べ残したりするお客さんには容赦無く背後からチョップ!!泊めてくれていたお兄さんは、以前お料理が出来上がってすぐに粉チーズを振りかけてしまい、強烈チョップを受けたそうです。お料理を作っているのはERMESさんの愛妻BRUNAさんで、まずは彼女の料理を何もかけずに味わえ!ということだったらしいです。
なんだかガチンコラーメン道みたいな感じですが^^;、私語は大歓迎ですから大丈夫。常連さんも一見さんも、ERMESさんは温かく迎えてくれます。

ガイジン(=私)にはモデナ弁を封印して、わかりやすくメニューを説明してくれ、選んだのがこちら。
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プリモ
タリアテッレ イン ブロード
見た目ラーメンぽいけど、ブロードの味わいが絶妙で優しい。他にラザニアとかあったけど、こちらの方が軽くて正解の模様。
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セコンド
うさぎのロースト
レモンでさっぱり美味しくいただきました。うさぎの肉ってソースで臭みを消すものだと思ってたけど、全然気になりませんでした。
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付け合わせにほうれん草。
やっぱり野菜は必須です。
クタクタに煮込まれているのがイタリア的ですよね。
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ドルチェにパウンドケーキ。
甘さ控え目で美味しい。イタリアのドルチェって、高確率でモッサリしてて好きとは言い切れない時もありますが、こちらは絶品でした!

すべて美味しく完食!
大満足でした〜。
モデナ留学時代にERMESさんにお世話になったというボローニャの元先生の写真を見せたら、割引もしてくれました!
愛し愛される食堂ERMES、永遠に続いてくれると嬉しいけれど、店主のERMESさんは、毎年閉店をチラつかせてはその度に地元では衝撃ニュースとして伝えられるそうです。

昨年末、転んで怪我をして入院したらしいけど、今は大丈夫かな。

ERMES店舗情報はこちら。
リンクが上手く貼れなくてすみません〜(/ _ ; )。
http://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g187803-d2092646-Reviews-Osteria_da_Ermes-Modena_Province_of_Modena_Emilia_Romagna.html
by carlee_trastevere | 2015-01-12 17:42 | イタリア

モデナ悠々滞在記 その1

マントヴァからモデナに到着。
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今日からここに6泊という比較的のんびりな滞在です。
もはや普通のひとり旅、朝から晩まで美術作品(と美味しいもの)を求めて歩き回ることにも飽きてきて、今回はモデナで5日間だけ語学学校に通うことにしました。
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この日はモデナで年に一度開催される「Festival filosofia」の最終日。到着したのが遅かったので、色々なイベントもゆっくり見て回れなかったけど、レアな写真展に釘付けでした^^;。
刺青も凄いんですが、メタボも気になります。
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居候先のアパートから。
モデナ出身で、今は旦那様の仕事の都合で日本で住んでいる友人ビアが、タダで居座らせてくれるお友達を紹介してくれました。
男性一人暮らしのアパートだったんですが、私の部屋なんかよりもずっと整理整頓が行き届いていて、終始快適でした。
「普段はもっと散らかってるよ〜」なんて、ご謙遜。
しかも、色々と気を使ってくれて、お兄さんの作ったラグーのタリアテッレは絶品でした!!
こういう時、日本料理でも作って御礼をした方が良いのでしょうが、材料揃えるのは大変だし、キッチンの使い勝手はわからないし、なによりお口に合わなかったらどうしようと思い、結局、日本料理のお披露目は出来ず。
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もちろん、お兄さんのお家だけではなく、モデナの街全体が本当に居心地良くて、たったの6日間だったけど、モデナにすっかりフォーリンラブ(#^.^#)。
ボローニャで再会を果たしたイタリア語の元先生も、以前はモデナに留学していて、本当に良い街で良い人達がいっぱいだと力説していたものですが、実際に滞在してみて、その意味が少し理解できました。
これまでのイタリア旅行では、どんなに充実していても、日本人観光客女ひとり旅という立場で、多少なりとも肩身の狭い思いをしつつ、警戒しながら過ごしてました。イタリアでひとりご飯とか、すごい視線感じますから。
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でも、モデナでは全然気にならない。
何事もリラックスして滞在できました。
そういえば、モデナはイタリア全土で住み良い街No.3にランクインしたとか。イタリア人にとっても快適なのですね。

心残りは、学校の宿題やグータラのし過ぎで、美術巡りがあまりできなかったこと。モデナの美術館が修復中のため見れなかったのも残念。
ま、それはまた今度来た時の楽しみに。お兄さん、また泊まっていいって言ってくれてるし。(建前でないことを祈る^^;)
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お兄さんとランブルスコで乾杯!!!

しばらくモデナ編続きます??
by carlee_trastevere | 2015-01-10 21:01 | イタリア

マントヴァに憧れて その5〜結婚の間は楽しい

『結婚の間』続きますーーー。
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画面変わって、晴れて枢機卿となったフランチェスコ(中央水色の衣に赤いケープ)がマントヴァに帰国し、父であり当主のルドヴィコと喜びの再会をしている場面です。
前景の3人の少年たちの可愛らしさに目がいってしまいます。小さい子2人は、向かって一番右端に立っているルドヴィコの長男で次期当主・フェデリコの息子たちで、 大きい子はルドヴィゴの息子です。手をつないで微笑ましい、、と単純に思うのですが、これも巧妙なメッセージとも言われています。
枢機卿と手を繋ぐ=バチカンと手と繋ぐ=キリスト教世界の代表的な一族として繁栄する、、、という意味でしょう。

さらに、背景にはローマの街並み、、といっても所謂ヴェドゥータ、空想風景画とも訳すのでしょうか。本来別々の場所に在る建造物等が一カ所にまとめて描かれています。
分かりやすく言えば、富士山と東京タワーと京都の金閣寺と芸者さんがまとめて一枚に描いてある絵葉書のイメージです。
ここでは、マルチェッロ劇場やピラミデ(ピラミッド)、ノメンターノ橋などが見えますね。
意図するところはやはり、ゴンザーガ家とローマの強力な関係ということでしょうね。
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可愛いプッティが何やらプレートを掲げています。何が書いてあるかわからなかったのですが、後から調べたら画家マンテーニャからゴンザーガ夫妻への 賛辞だそうです。
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『結婚の間』と言えば、この天井画が登場することが多いと思います。
ローマのパンテオンを思い起こさせるこの円窓。欄干の周りで遊んいるようなユーモラスなプッティは、マンテーニャの遠近法の画力を魅せるためかのように、わざと不安定な格好で描かれています。
それから、鳥のようなものは孔雀です。不死不滅のシンボルですね。
うっしっしっ、と笑っている女性たちは、宮女たちと言われていますが、後世に描き足された説もあり。いずれにしても、隣のバスケットらしきものを下から見上げている私たちに向かって今にも落としてやろうかという魂胆の笑みに見えて楽しい。
ファンタジーと遊び心いっぱいの円窓
、絵画を「見る」喜びを思い出させてくれますね。
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画家マンテーニャの自画像。
ちょっと怖いけど、今でも画家に見守られているようで、ちょっと嬉しい。

さてさて、もう本当に急がなければと、駆け足で宮殿内の残りの部屋を見に、結婚の間を後にする。
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イザベラデステの部屋。
今や独居房のように何も無い、、、
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ただの壁、、、、!!
イザベラがうるさく口出しをして^^;、綿密に構成されたプログラムのもと、マンテーニャらによって描かれた絵画たちは、今はパリのルーブル美術館に飾られています。ここで見たかった!!
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とは言え、天井や部屋の細部は当時のまま。センスの良さが伝わってきます。素敵ですよね。

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遂に、マントヴァを後にする時。
また近いうちに来れるといいな。
それまでしばしお別れ、さよならマントヴァ。

次はモデナに向かいます!
by carlee_trastevere | 2015-01-09 09:29 | イタリア

マントヴァに憧れて その4〜結婚の間に憧れて

雪の長野から再びイタリア・マントヴァへ。

滞在時間1時間半を切ったところで、すでに重たくなってきた足を引きずりながらドゥカーレ宮殿に到着。
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ピシっと背筋が伸びるような雰囲気。。。
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ドゥカーレ宮殿見学の目的は、アンドレア・マンテーニャの大傑作『結婚の間』を見ること!
長らく修復中でしたが、夏から秋にかけての観光シーズンということで、特別に開室していました!
『結婚の間』は、『夫婦の間』とも呼ばれていますが、結婚式場ではなく、接見室としての利用されていたそうです。
他国の大使等を迎え入れる部屋ですから、国としての立ち位置をしっかりと表明する部屋として 、その「しつらえ」は重要ですよね。

画家マンテーニャはその重要性を理解した上で、革新的な着想、技術で、この部屋を完成させました。
1465年から1474年という約10年の歳月をかけての大事業です。
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この何やら素敵な廊下を通って、、、
結婚の間とうちゃく。
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部屋全体がわかる引き写真がなくてすみません。
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まずはこのマントヴァ当主・ゴンザーガ宮廷の集団肖像画。
注目すべきは、宗教画に宮廷の人々を紛れこませて描くという形式ではなく、 純粋な肖像画の形式をとって描かれた点。
古代ローマ時代のコインのように、支配者は横顔で描く!という当時の常識を打ち破って 、正面もしくは斜めからも描いて動きを出している点。
そして、遠近法を駆使している点。
遠近法は14世紀にすでにジョットらによって広められていましたが、宮廷内ではいまだにゴシック的な 伝統が強く、遠近法を使って写実的に描かれることは稀でした。

さて、この場面は左に座っているゴンザーガ家当主ルドヴィゴに秘書が歩み寄り、次男のフランチェスコが一家で初めてバチカンの枢機卿に選出されたことを報告しているところと言われています。
これによって、ゴンザーガ家の政治的な成功、栄華を示しているのでしょう。
秘書がすぐ脇から急ぎ入ってきて、カーテンを開けているような動きが感じられますね。はみ出した右足がポイント。
右側でも、柱の前を横切って歩き回る廷臣(?)たちとか、面白い。
建築空間と一体となってイリュージョンな絵画世界と創り出したマンテーニャ、BRAVO!
それから、真正面を向いた一際小さい女性(?)は、所謂「忌み者」と呼ばれる人。
ベラスケスが描いた「ラスメニーナス」を思い出します。
あと、犬がかわいい。つぶらな瞳とか、ちょこんと出た前足が好き。ルビーノという名前らしいです。

おっと、既に長々と書いてしまったので、続きはまた後日〜(^◇^;)。。
by carlee_trastevere | 2015-01-06 12:54 | イタリア

マントヴァに憧れてその3 ~名物菓子と進撃できない巨人

クリスマスは人生初のプチオペラ鑑賞、土曜日はオペラのアリアを聴くコンサートへ行ってきました。
いままで全く興味わかず、全く意味わからずで、オペラと聞けばスルーーー
してきたんですけどね、ここ数日の経験でオペラちょっと面白そうじゃん!と思いました。
来年の目標はオペラ鑑賞入門ですかね。
しかし、取り巻きの奥さま方のパワーたるや凄まじい。エネルギー吸い取られてどっと疲れました。ひえええ。
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そして早速、マントヴァのリゴレットの家
えーーと、ジュゼッペヴェルディ作のオペラ・リゴレットに登場する
道化師リゴレットの家とのことです。
即、通過。。。。
オペラファンにとってはきっと必見の場所なのでしょうね。。

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人通りもだいぶ多くなってきた時間。
マントヴァの街を囲む湖上でクルージングや周囲をお散歩なんていう優雅は風景もちらほら。
いいなあ、やっぱ旅は急がず焦らず、時間を忘れてゆっくり楽しみたい。

ここで友達に連絡しなくちゃいけない時間になって、
wifiあるよと書いてあるカフェに入ってメールしようとしました。
いざ店員さんにパスワード聞いてみたら、「いま使えないの」だと。。
なんだよ、、どうせ今だけじゃなくてずっと使えてないんでしょ。

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仕方ないんでカフェ・フレッドで水分補給して休憩。当然、ド●ールコーヒーより美味しい。

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ドゥカーレ宮殿のあるソルデッロ広場の隣にある
お菓子屋さん、PAVESI。
イタリアに出発する少し前に出たクレアトラベラーがイタリア特集で
珍しくマントヴァも色々と紹介されていました。
そして、このPAVESIがマントヴァを代表する歴史あるお菓子屋さんとして掲載されていました。

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おお、さっそくウィンドーに飾られていますね。
ただ、日本人の観光客はとても少ないのがマントヴァ。飾っておいても誰も理解してくれないのではないかと心配になったりする。
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ぶれ過ぎで失礼します。お店のおじさんに「この雑誌見て来たよ」と言いながら買ったのがトルタ・スブリソーナという、このお店一番の名物焼き菓子。
クレア記事に書いてあった通り、カリカリ、サクサクと食べられて美味しかったんですけど、
口に合うかと聞かれたら、そうでも無かったです。。ごめんなさい。
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PAVESIを挟んで、こちらは庶民の広場・エルベ広場です。
日曜日ということもあって、オーガニックワイン等、食についてのイベントが開催されていました。

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サンタンドレア教会。
フィレンツェやローマで活躍したレオン・バッティスタ・アルベルティが設計したルネサンス様式の教会です。
教会前の道が狭くてファサード全体が撮影できず残念。修復中だし。。

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内部にはマントヴァ宮廷で画家をつとめていたマンテーニャの墓もありましたが、見学は不可でした。
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旧市街に別れを告げて、歩いて25分ほどのところにある、テ宮殿へ向かいます。
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途中、アルベルティが設計したサンセバスチャーノ教会を通過。ザ・ルネサンス的な、古典的な建築ですね。

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テ宮殿は、イザベラデステの息子・フェデリコ2世が愛人と過ごすために建てた夏の離宮。
しかし、その工事が完成の頃には既に2人の関係は終わっていたようです。
嗚呼、気まぐれかな男女の仲。
設計から装飾までを一任されたのはラファエロの一番弟子であるジュリオ・ロマーノ。
おそらくラファエロの死後(1520年)間もなく、マントヴァ宮廷に招かれたと思われます。
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馬の間。マントヴァは名馬の産地だったそうで、毛艶がよく、ほどよく引き締まった名馬の絵画で飾られています。
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端正な駿馬たちから一転、なにがなにやらわからないワンダーランドのはじまり、愛と狂気の間。
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鷲はゴンザーガ家の紋章。
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ますます目がまわりそうな巨人の間。
神々と巨人族の戦いを描いているそうです。
中央のユピテル神は、この宮殿を訪問予定の神聖ローマ皇帝カール5世をモデルにしたとのことで、
巨人族は敗北を喫します。
蛮族を倒したオレ、ユピテル。カール5世は悪い気はしないでしょうね。
なんという外交戦略!
やはり、大国に囲まれた小さな公国はあの手この手の政策を駆使して生きていったのでしょう。

もくもくもくもく、ごろごろごろごろ。。。私は三半規管弱いので、こういうの勘弁してもらいたし。
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苦しみ悶える、巨人族。 ものすごい圧迫感。頼むから下に落ちてこないで。
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しかし、暑い。 さすがイタリアの日差しはキツイです。
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暑いながらも、しばし気分が和らぎそうなお庭。
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さっきの巨人より、こっちの文様の方が落ち着きますね。

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マントヴァが湖に囲まれている街だと思い出させてくれる風景。ヨーロッパっぽい風景ですよね。
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さて、あっという間に旧市街へ戻ってきてしまいました。
滞在時間はあと1時間半!次はドゥカーレ宮殿に向かいます。







by carlee_trastevere | 2014-12-29 17:12 | イタリア