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非妥協派

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もうすぐモネ展。


ずっとお天気が悪く気分も落ち込みやすいので、モネのような明るい絵画を見てリフレッシュしたいところ。
寒いのか蒸し暑いのか、身体がうまくフィットしませんなあ。
・・・はあ。


さて、この看板になっている『印象・日の出』。
しみわたるようは清々しい作品自体の魅力のほか、印象派誕生のきっかけとなった作品らしく、美術史的に重要なのだそうです。

モネ自らがこの作品に『印象』という言葉を与え展覧会に出品されると、パリの辛らつな記者は、

確かに、印象しか描いてないし!

爆笑!!

とこき下ろし、蔑称として『印象派』という名前が付けられました。
そして当人たちもその蔑称を気に入って、以降自ら印象派と名乗るように。

結果的に彼らのセルフブランディングが成功したわけだけど、こき下ろしたつもりの記者氏の歯軋りがあの世から聞こえてきそう。

まあ、このエピソードはわりと有名で以前から知っていたのですが、では『印象派』と名付けられる前はどう呼ばれていたかと調べてみたら、『非妥協派』とかいう何とも物々しい名前が (゚o゚;;。
柔和な画風からは全く想像できません。

旧態依然のサロンに反旗を翻し、全く新しい絵画を生み出そうとしたモネたちは、急進的な左派が暴走しているように映ったのでしょう。

19世紀末当時は、政治と芸術がまだ固く結びついていたのですね。
それからまだたったの100年ちょいしか経っていないのが信じられません。




・・、モネ展は上野の東京都美術館で19日から。

私は前夜の内覧会に行ってきます〜。






by carlee_trastevere | 2015-09-08 16:27 | 日本・東京
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