マントヴァに憧れて その5〜結婚の間は楽しい

『結婚の間』続きますーーー。
a0175854_133362.jpg


画面変わって、晴れて枢機卿となったフランチェスコ(中央水色の衣に赤いケープ)がマントヴァに帰国し、父であり当主のルドヴィコと喜びの再会をしている場面です。
前景の3人の少年たちの可愛らしさに目がいってしまいます。小さい子2人は、向かって一番右端に立っているルドヴィコの長男で次期当主・フェデリコの息子たちで、 大きい子はルドヴィゴの息子です。手をつないで微笑ましい、、と単純に思うのですが、これも巧妙なメッセージとも言われています。
枢機卿と手を繋ぐ=バチカンと手と繋ぐ=キリスト教世界の代表的な一族として繁栄する、、、という意味でしょう。

さらに、背景にはローマの街並み、、といっても所謂ヴェドゥータ、空想風景画とも訳すのでしょうか。本来別々の場所に在る建造物等が一カ所にまとめて描かれています。
分かりやすく言えば、富士山と東京タワーと京都の金閣寺と芸者さんがまとめて一枚に描いてある絵葉書のイメージです。
ここでは、マルチェッロ劇場やピラミデ(ピラミッド)、ノメンターノ橋などが見えますね。
意図するところはやはり、ゴンザーガ家とローマの強力な関係ということでしょうね。
a0175854_133636.jpg

可愛いプッティが何やらプレートを掲げています。何が書いてあるかわからなかったのですが、後から調べたら画家マンテーニャからゴンザーガ夫妻への 賛辞だそうです。
a0175854_1331013.jpg

『結婚の間』と言えば、この天井画が登場することが多いと思います。
ローマのパンテオンを思い起こさせるこの円窓。欄干の周りで遊んいるようなユーモラスなプッティは、マンテーニャの遠近法の画力を魅せるためかのように、わざと不安定な格好で描かれています。
それから、鳥のようなものは孔雀です。不死不滅のシンボルですね。
うっしっしっ、と笑っている女性たちは、宮女たちと言われていますが、後世に描き足された説もあり。いずれにしても、隣のバスケットらしきものを下から見上げている私たちに向かって今にも落としてやろうかという魂胆の笑みに見えて楽しい。
ファンタジーと遊び心いっぱいの円窓
、絵画を「見る」喜びを思い出させてくれますね。
a0175854_1331584.jpg

画家マンテーニャの自画像。
ちょっと怖いけど、今でも画家に見守られているようで、ちょっと嬉しい。

さてさて、もう本当に急がなければと、駆け足で宮殿内の残りの部屋を見に、結婚の間を後にする。
a0175854_1331265.jpg

a0175854_1331494.jpg

a0175854_1331744.jpg

イザベラデステの部屋。
今や独居房のように何も無い、、、
a0175854_1331928.jpg

ただの壁、、、、!!
イザベラがうるさく口出しをして^^;、綿密に構成されたプログラムのもと、マンテーニャらによって描かれた絵画たちは、今はパリのルーブル美術館に飾られています。ここで見たかった!!
a0175854_1332392.jpg

a0175854_1332564.jpg

a0175854_13327100.jpg

とは言え、天井や部屋の細部は当時のまま。センスの良さが伝わってきます。素敵ですよね。

a0175854_1332813.jpg

遂に、マントヴァを後にする時。
また近いうちに来れるといいな。
それまでしばしお別れ、さよならマントヴァ。

次はモデナに向かいます!
by carlee_trastevere | 2015-01-09 09:29 | イタリア
<< モデナ悠々滞在記 その1 マントヴァに憧れて その4〜結... >>