ローマ古寺巡礼その3~サンタニェーゼ・フォーリ・レ・ムーラ聖堂~とピッツァ・ロマーナ

サンタ・コンスタンツァから歩いてほんの1、2分にある小さな聖堂 

a0175854_21482836.jpg

サンタニェーゼ・フォーリ・レ・ムーラ聖堂 Sant'Agnese fuori le mura

やたら長ったらしい名前ですが、城壁の外にある聖女アニェーゼ(アグネスですね)の聖堂ってことです。そもそも、コンスタンツァがアニェーゼを崇拝していて、わざわざ彼女の墓の近くに自分の墓廟を建てて、更には彼女のために巨大な聖堂も建てたんだそうです。しかしその巨大聖堂はあまりに巨大すぎてそのうち崩壊、、今みることのできるのは7世紀に新たに建て替えられたものです。内部は非常にシンプルな3廊式でとても小さな聖堂ですが、静けさ、平穏、真摯、祈り、温もりに満ち溢れています。イリュージョンと高揚と野心に満ちたバロックの教会ではなかなか感じることのできない感覚・・・。
a0175854_22251917.jpg

この聖堂の最大の見所は、アプシス(後陣)にある7世紀のモザイク!金地を背景にかすかな微笑みを浮かべて静かに佇む聖女の姿が美しい・・・サンタ・コンスタンツァで見たリアルで動きのあるモザイク表現はどこへ行ってしまったのだろうか、、、すっかり中世の平面的で荘厳な表現に変わっています。聖女と同じ空間に立って聖女の優しさに包まれている感覚がする一方、現世人を寄せ付けない厳粛さも漂わせています。古代ローマの栄華はすっかり過去のものになっていまった7世紀、現世を謳歌するよりも心安らかな来世を求めてこのモザイクを前に祈り膝まずいた人々の姿が目に浮かびます。ちなみに、聖女の足元にある赤いものは炎、白いのが刀です。聖女は4世紀の初めごろに異教徒との結婚を拒んで殉教したわけですが、その方法は火炙りもしくは斬首という2説に分かれているそうです。そこで「ええい、2説とも尊重する!」という形で炎と刀の両方を足元に置いて表現することに落ち着いたとか。お、大人の対応って言うんですかねえ。。
実はこの聖堂の下にはカタコンベもあって、ガイドさんがイタリア語と英語で案内してくれます。暗く狭い壁にそって穴が掘ってあり、そこに死者が埋葬されていたそうです。死者の殆んどはローマにやってきた名も無き巡礼者たち。神の恩寵だけを頼りに、蛮族と伝染病であふれたローマに身体ひとつでやってきて命を落としたのでしょう。当時の巡礼は命がけ、、私達が「パワースポット」といって気軽に色々なところへ「女子旅」できる現代の日本とはまったく違いますねえ。当たり前ですが。

a0175854_23173952.jpg

ところ変わって、夕食はピッツァ・ロマーナ!トマトソースを使わずチーズとモルタデッラだけのシンプルピザです。実はこの日、友達に紹介してもらったローマ在住イタリア人女性と会うことができて、彼女と旦那さんに「美味しいピザ食べたい~」とリクエストして連れてきてもらったのです。彼女はローマ生まれのローマ育ちで生粋のローマっ子ですが、「ローマのことはアナタ(=私)のほうがよく知ってるわ。」だそうです。確かに、、地元のことはあんまりよく知らないし興味わかないですね。それでもやっぱり地元の人は美味しいところを知ってますね。すべてのバランスが絶妙すぎてガツガツ食べすぎました。トマトソースの無いピザなんて~と以前は思ってましたが、その分生地の甘味や他の具の旨みが引き立つように思えます。ピザのほかに、カルチョーフィのフリットも食べました!日本の春野菜に似た甘味とエグ味・・・美味しすぎてこれも一人で爆食いしました。彼女と旦那さまはこの後も本当に良くしてくれて、ご自宅に夕飯に呼んでもらったこともありました。「今度来る時はここ使ってね!」と素敵な部屋も見せてくれました!飼ってたニャンコもワンコも可愛いくて、ニャンコがワンコのおなかの下を無意味に何往復もしてたのか可笑しかった~!決して贅沢はしないけれど、毎日を愛情たっぷりに生きてる感じがして感動したですよ。。そんなこんなで、最後にお別れする時はかなり寂しかったです(泣)。

" Non basta una vita a Roma"、、「ローマを知るには一生では足りない」という言葉のとおり、ローマに来るたびに、見るべきもの、知りたいことが雪だるま式に増えていったたわけですが、今回は更に「会いたい人たち」の存在も増えました。齢3×才を過ぎて新しく出会った友人に「はやくまた会いたいよ~」と思えるのは幸せなことですね。正直、普段働いてたりすると「NO MORE」と思われる人に当たってしまったりしますからね。
この次ローマに行く時は、何が増えているのでしょうか?一日も早い再訪を望みつつ、そんなに休みがとれるわけじゃないし、第一先立つものがありません。。せめて日本にいる時は腐らず諦めず、自分のなかに積み重なった存在を大事にしながら、一日一日をしっかり過ごそうと思うのでした。

連れていってもらったピッツェリアはこちら。フォロ・インペリアーリからカヴール通りに進んですぐ一つ目(だったと思う)の角を左に曲がった突き当たりです。いつも混雑しているので、予約するか開店してすぐ行くのがベターだとおもいます。
Alle Carrette
by carlee_trastevere | 2013-02-18 02:00 | イタリア
<< ローマでゆく年くる年 ローマ古寺巡礼その2~サンタ・... >>